馬尾腫瘍

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馬尾腫瘍(ばびしゅよう)とは、神経の本幹である脊髄の末梢部分に相当する馬尾(ばび)にできた腫瘍のことです。

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図1bのように硬膜という神経の袋を切り取ると細い神経の束が馬の尻尾のように見えます。
この中に腫瘍ができます。
多くは神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)で、良性の腫瘍です。

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馬尾腫瘍の症状

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腫瘍が小さいうちは無症状で経過しますが、大きくなると脊柱管という限られたスペースのな中で馬尾が腫瘍によって圧迫され、脊柱管狭窄症のような症状(下肢のいたみ、しびれ、脱力、時には排泄障害も)が出ます。
私は数多くの馬尾腫瘍を治療してまいりましたが、この腫瘍でとても特徴的な症状があります。
それは、寝ていると症状が強くなり、体を起こすと症状が緩和することです。
私は、腫瘍が髄液と馬尾を包む硬膜という袋の中でラムネのビー玉のように上下に移動して、姿勢によって引っかかった状態で動かなくなったり、はずれて自由に動いたりすることでこのようなことが起きているのではないかと思っています。

診断には画像、特にMRIが最も役に立ちます。
典型的な馬尾腫瘍の手術前後のMRIを提示します。