インタビュー

interview

A先生(内科医 56歳 男性)

56歳男性、内科医です。2014年5月に右腰椎椎間関節嚢腫のため、ほかの病院で腰の手術を受けたのですが、長い期間 痛みを我慢し過ぎて手術のタイミングが遅くなり、右足首、右足、右下腿の痺れが術後も残ってしまいました。もっと早く手術に踏み切れば今残っている痺れもずっと軽くて済んだのに、と思うと残念でなりません、

愚かなわたしは、今度は首の病気でまた 同じ過ちをおかして仕舞いました。

3~4年前から、左手親指が痺れるようになり、 自分でもMRIで頸部脊椎管狭窄症が有るのは判っていたのですが、腰椎椎間ヘルニアの80%、頸椎のヘルニアではその20~30%は、異物除去の免疫機能によって自然治癒してしまうそうです。また、 私の主治医の整形外科・脊椎専門医のご意見は、「首の手術をすると、10年20年経っても、手術による悪影響が出る可能性があるので、手術はなるべく勧めない」ということでした。私自身も、従来の手術法では頑固な首や背中の痛みが続いたり、首の姿勢や動きが悪くなったりすることも少なくないと聞いていましたから、結局そのまま放置してしまいました。

白石脊椎クリニック患者のせ脊髄圧迫画像01白石脊椎クリニック患者のせ脊髄圧迫画像02しかし、左手の痺れは、第1~5指にひろがり、左手(掌側、背側),左前腕と広がり、左下肢も動かしづらくなり、強い咳やくしゃみをすると 、左足先まで電気が走るように痺れが走るようになりました。さすがに不安になったので、知人の放射線の先生にMRI(左の写真)のしっかりした読影をお願いしたところ、C3,4,5,6の脊椎管狭窄症、C4,5の後方滑り症、脊椎にT2画像で既に変性所見(赤矢印)が観られ、脊椎は45%迄押し潰されているということで、手術を勧められました。56歳の私が内科医を続けるうえで、10~20年経っても悪い影響が出にくい手術法はないものか充分考え、調べた末に、世界で初めて脊椎の筋肉を徹底的に温存する 手術法を開発したことで知られている、東京歯科大学市川総合病院の整形外科教授  白石 建(しらいし  たてる)先生にお願いする事に致しました。

気さくな、バイタリティーにあふれる先生です。先生の手術を受けた患者さんの中には医師がとても多くいらっしゃるそうで、手術の腕は抜群という評判です。私の手術も2時間半で終わり、出血もごくごく微量でしたし、術直後から首を自由に動かすことができ、さらに翌日には傷のドレーンも抜けました。

しかも、なんと術後2日目の朝、首の固定具も何も付けずに退院となりました。信じられませんが、事実です。今考えれば、もっと早く手術を受ければよかったかもしれません。術後の経過観察として、退院して10日後に白石先生にお逢いする予定ですが、気さくな先生とお話し出来るのが楽しみです。
手術をしていただいたことを心から感謝申し上げます。(上の写真は術後5日目のMRIです。)

A先生は術後2日目に退院し、6日目には大阪へ出張されました。