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火打ち石

先日知り合いから火打ち石を頂戴した。
四百年の歴史がある店ということだが、今も神事など一定の需要があるらしい。

使用法に書いてあるとおりにやってみたら、ちゃんと火花が出ることに驚いた。
特別の技術や慣れが無くても切り火が打てるのである。

出がけに妻に切り火を打ってもらった。
ふざけて「おまえさん」などと言うものだから、「おう、すまねえ」などと、江戸の寸劇のような会話になってしまう。
気分はもはや銭形平次である。